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You Tuberプロジェクト
“Vectuber”始動!
こんにちは。校長のMariです。
ずっと温めてきたプロジェクトを今タームの生徒さんと始動しました。
その名も、
Vectuber
簡単に言うと、日本人留学生がYou Tuberのように英語でビデオを作る、
というものです。
このプロジェクトの裏にはいろいろな背景があるのですが、
まず第一に「英語で発信するのは楽しい!」から。
そして「日本のいい物やいい所をもっと世界に知ってもらいたい」から。
そしてなにより「聞いている人に印象を残す話し方を第二言語で挑戦してほしい」という理由もあります。
第二言語でコミュニケーションをする際にまず大事なのがもちろん「意味の伝達」です。
でもここ数十年の日本の英語教育を見てみると、
この「意味伝達」の目的はおおよそ達せられているように見受けられます。
よっぽど初級でない限り、
生徒さんが英語で言っている「意味は通じています」もの。
でも「コミュニケーション」ってそれだけじゃない、
むしろそれ以上の部分も多いって思うのです。
言語文化学では、
コミュニケーションには言語的なものと非言語的なものがあるとも言われているんです。
つまり、言葉や単語で通じる意味の部分と、
顔の表情やしぐさ、声のトーンなどから伝わる部分。
例えば、カナダのDIYストアのラジオ宣伝でこんなのがあるんです。
旦那さんが自力でお庭のデッキを作りました。それに対して奥さんが、
“Wow, you did that!?”
って言うんですが、
言い方(顔の表情や声のトーンなど)次第で、
「こんな素敵なデッキを、ほんとにあなた一人で作っちゃったの?すごい!」とも聞こえるし、
「あーあ、こんなにしちゃって・・・これ、あなたがやったのよね・・・あーあ・・・」にも聞こえるんです。
こういうのをノンバーバルコミュニケーションっていうんですが、
これって実際ものすごく大事だって思うんです。
Vectorで目指している英語コミュニケーション力は、
文法的な文章を作れるだけではなく、
難しい単語を使えるだけでもなく、
それをどんな状況でどんな気持ちでどんな目的で言いたいのかを、
自分の表情、声、ジェスチャー、全身を使って伝える、
そういった「コミュニケーション力」なんです。
例えば生徒さんの中には日本で営業担当だった方も多いのですが、
英語力をつけて、日本に帰国後、英語で営業するんだったら、
商品説明ができるだけではなく、
「その商品を買いたいかどうかまだ迷っている人に対して、
その商品がどれくらい役に立つかを『説得』できるような
コミュニケーション力」をつけてほしい。
長くなりましたが、そういった背景諸々から始めてみたのが、この
Vectuber企画
なんです。
第二言語で話すって、いつまで経ってもけっこう緊張するもの。
それだけでもドキドキなのに、
カメラに向かって、
視聴者の方を考えながら、
「これ、いいよ!」という思いと全身で伝える。
上手なYou Tuberさんってその部分がとても上手ですよね。
なのでそれを借りてみました。
フィルミング当日。
「えーーー!わからん、これわからん、どうやったらいいのかわからん!!」
怒涛のクエスチョンマークが垂れ流れる中、
頑張って作った作品がこちら。
生徒さんが少しでも、「英語は自分の言葉だ」と思えるようになってくれたら
嬉しいなと思います。