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Update : 2017.07.09

Haruna Fujita

社会人生活を休止した上での留学ということで、この留学にかける思いはかなり強いものでした。また思いが強い分、現状の英語力の低さや上達の遅さなどが自分へのプレッシャーとなり重くのしかかっていた時期があり、その時にインターネットを通じてマリ先生のクラスを知りました。以前はビクトリアに住んでいたのですが、バンクーバーで体験クラスを受けるまで1週間もかかかりませんでした。それだけ先生に掛ける思いが強かったということですが、体験授業を受けてみて(その時はクラスの子が泣いてしまうなど、かなり衝撃的な内容でしたが)厳しくも、先生のあらゆる知識の引き出しに感銘を受け、先生について行けば悶々とした状況から脱却できるのではないかと強く感じたことを覚えています。

クラスが始まってからの8週間、メモリが壊れていることで苦労したのですが、それでもここまで懸命に英語に向き合ったことは今までなかったので、本当に良い経験でした。あれだけ辛いと思いながらも、不思議と英語 を嫌いになるどころかもっと知りたい、もっと学びたいと強く思うようになりました。今はお店でのオーダーやネイティブとの会話で聞き返されることが殆どなくなり、上達が実感できていることがこれからの英語学習のモチベーションとなることは言うまでもありません。

マリクラスの醍醐味と言えば、実地パブリックスピーキング体験ですが、日本でもほぼ皆無といっていいほどの体験を英語で行う、それはハードルの高いものでしたが、やればできるものです。勿論改善点は山ほどありますが、乗り切った事実は今後の生活で優位に働くことは今からでも想像できます。4時起きで身体が限界でも、スピーチやコースワークの準備で辛くても、乗り越えた事実が自信に繋がることは先生の想定内だった、と思うと本当に感服します。

コースワーク中で最も興味深い授業の一つが、物語の翻訳でした。一文が抱える文 化的、歴史的背景だけではなく、時代に合わせた言いまわしや作者の意図をくみ取る、そういった作業を同時に行う奥深いものの結晶が物語の翻訳であることを知り、またそれを瞬時に行う先生の技術を直に見ることができ、非常に楽しかったです。実際に映画をグループで話し合いながら翻訳し、アテレコに挑戦したことは本当に良い思い出です。

また日々行うボキャですが、これはいつ使うのだろうか?と疑問に思った日が正直、何日かありました。腹話術師、空中ブランコ、天王星、精神科医、検眼師・・・など。 しかし、大家さんのクリスマスディナーに招かれ、多くのネイティブと話す機会があったのですが、そこで前述した単語は全て会話に使われていました!映画の話から、シルクドソレイユ「KOOZA」、精神 科医の本の話などなど、ネイティブとの会話は想像する以上に多くの範囲から豊富なボキャブラリーで構成されています。知っていれば知っているほど話題が広がり、さまざまな事柄に触れる機会が増えると言うことを体験しました。出たー!と満面の笑みを浮かべたことは言うまでもありません。

「心の準備が必要だ。」これは、マリクラスを受ける前に生徒が必ず口にする言葉。私自身、8月にトライアルでクラス見学をした際に強く感じたことでした。実際11月入学ということで若干時間があり“心の準備 期間”があった訳ですが、こんな期間は全く無駄であったことは言うまでもありません。マリクラスには事前に準備できることなど何もありませんでした。それは、入ってしまえば覚悟を決め挑むことができ、あまりに辛い時はクラスメイトの力を助けに乗り 越えることが出来たからです。

それに先生が再三授業中に言っていたことですが「独自の間違いだらけの英語の癖が染みついてしまう前に、出来るだけ早く受講することが8週間の上達に有利に働く」ことを身をもって知り、真っ先にマリクラスを受講しなかったことが今の私の最大の後悔です。

先生には本当にお世話になり、どう感謝の言葉を述べればよいのか分かりません・・・。社会人になると本音でぶつかり合う仲間に巡り合うことは難しくなってきますが、このクラスの年齢や肩書など一切関係ない本気の仲間との関係は、マリクラスだからこそ成り立つ関係性なのだと思います。とても貴重な経験となりました。有難うございました。あの日の悔し涙と先生の温かい言葉を胸に、これからも英語学習を頑張っていきたいと思います。

私にとっての8週間、それは何にも代えられない「貴重な出会いと経験」また英語に向き合い、やっと見つけた「英語への真の入り口」でした。本当に有難うございました。

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