VANCOUVER LIFE
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カナダのgrocery storeで悔い改める、の巻
今日は、ダウンタウンのスーパー(grocery store)で起きた、
ちょっとした出来事についてのお話です。
100%個人的な体験談、お時間のある方はどうぞおつきあい下さいませ
カナダはいろいろな国籍・出身の人が集まる国で、モラルや価値観も本当に人それぞれ。
日本人には傍若無人と取れるようなふるまいを目にすることもありますし、
職業倫理のあり方や仕事に対する姿勢も、当然人によってかなり異なります。
・・・と分かってはいるものの、
例えばお店などであまりにも見事に手際のよくない(完全にやる気のない)仕事っぷりを目にすると、
「オイー!!仕事ダヨっっっ!!」
と心の中でつっこんでしまうことも、しばしばあります。
今日、お仕事の帰りに近所のスーパーに立ち寄りました。
このスーパーはあまり大きくないのですが、
住宅街(residential area)にあるため夕方はとても混みます。
↑一番右の列が商品棚の奥の方まで続いているのが見えますか?
全てのレジが、しばらくこんな感じになります。
ちなみにカナダのスーパーでは、
商品を買い物カゴから出してベルトコンベアーのような台に並べるのはお客さんの役目。
そのとき自分の物と人の物が混ざらないように、あいだに細長い棒のようなものを置きます。
その代わり、袋詰めは基本レジの人がやってくれます。
さて、上の写真のような状況を見て私は、
(混む時間はレジに二人(レジを打つ人とふくろ詰めの人)置けばいいのに・・・)
と思いながら列に並び、仕事帰りでおなかもすいていたので、
内心「長い・・・・・・・・・・・・」とゲンナリしていました。
そして私の番まであと3組ほど、となったとき、
なんとレジに異変が!
レジのコンピュータ―フリーズ。げぼー
「すみません、3番レジに移動するので、そっちに移って下さ-い」
とアナウンスするレジのお姉さん。
(この状況で稼働していないレジ台があるのもすごいですが笑)
後方には、まさに今からレジに並ぼうとするお客さんも押し寄せていて、
どう考えてもその人たちの方が、3番レジに早く並べます。
このとき私が思ったのは、
(ああ、もう早い者勝ちで3番に並んだ順だろうな・・・じゃあまた待ち時間延びるな・・・)
ということでした。
とはいえ人ごみを押しのけて移動はできず、
再び長蛇の列のおしりに並ぶことを覚悟して、
人の流れに沿ってさらに虚ろな顔どろーんで3番レジに向かうと、
·········なぜかそんなに並んでいない。
そして列の前の方に並んだ女性が、
笑顔で私を見て手で「どうぞ」というジェスチャーをしていました。
「・・・・・・・・」
彼女は、もともと自分の前に並んでいた私をちゃんと覚えていて、
そこに戻るように促してくれたのです。
内心驚きながらお礼を言ってそこに入り、
自分の品物を台に置くと、
前の男性が、私と彼の品物の間に棒を“2本”置きました。
「ん?」と思い、
1本取って列の後ろに流そうとすると、
その彼が、
“Oh, I think SHE is…..”
(あ、たぶん「彼女」が・・・)
と言って列の後方に目を向けました。
私が(彼女?)と思うのと同時に、
初老の女性が笑顔でお礼を言って私の前に入ってきました。
彼は、もともとこの初老の女性が彼の後ろに並んでいたのを覚えていたのです。
私は、自分の後ろに並んでいた人はもちろん、前にいた人が誰だったかも、
これっぽっちも覚えていませんでした。
待ち時間が長くて、だるいなー、早く帰りたいなーとただ思っていただけでした
ゴメンナサイ!!!
と言いたかったけれど、
別に何か悪いことをしたわけでもなく、
誰に謝ればいいのという話なので、
お礼を言われた初老の女性に、せめてもの精いっぱいの笑顔を返しました。
始めにお話ししたように、
カナダは代表的な多民族国家。
また日本はどちらかというと集団主義(collectivism)が尊重されるのに対し、
北米は個人主義(inpidualism)の傾向があります。
そのため、日本人の常識を覆すような仰天自由行動を目にすることも日常的にありますが、
私はいつの間にか
「カナダ人は自由すぎる、他人への配慮よりも自分のしたいこと優先」
という固定概念(stereotype)で周りを見ていたようです。
でも気がつけば、いちばん他人を配慮していないのは私でした・・!げろー
とりあえず、
ぼーっとしてないで周りを見ようと反省し、
このことをブログに書こう!と、
混雑する店内で写真を撮ったのでした
(全く反省していない)